多様な人たちが幸せに暮らす社会の実現をめざして
多様な人たちが暮らす社会
社会には年齢・性別・人種・国籍・ジェンダー・障害の有無など、「多様な人たち」が暮らしています。そのカタチやスタイルは様々であり、生活環境の状況も異なります。
多様な状況は多くの要素が混在し、混沌とした状況を想いがちですが、別の角度からはこの多様性(ダイバーシティ)が秘めている豊かな可能性に社会の発展の鍵があるように思います。
しかしながら、実際は多くの人や国地域によって秩序なく、また協調や理解が欠如した振る舞いに巻き込まれ、しあわせや平和につながることが難しくなることもあります。
多様な人たちが暮らしやすい社会を実現するために私たちはどうすればよいのでしょうか。
健康で元気に暮らす
一見すると健康そうに見える人も心身を病んでいる人がいます。どこでどのように暮らそうともひとりの人間として健康で元気な身体と心を育む社会が大切です。
社会には、高齢者や障がい者や子供たちが安全で安心して暮らせる環境をつくるため、様々な取り組みをしている行政、団体、法人、個人などが数多くあります。
ただそれらは、地域単位または個々で行っているという現状があります。
『情報』を通して地域で活動する方々をつないでいく
私たちは、地域で活動する方々を繋いで様々な方法で『情報』をみなさんに届けたいと考えています。その『情報』を通して「人と人」「人とモノ」「人と環境」をつなぐ活動をしたいと考えています。
点と点がつながり線となり、やがて面となり、個々では困難な取り組みもきっと可能になるでしょう。
そこで、地域で暮らす方々をつなぎ、産・官・学がつながれば、大きなパワーが生まれると私たちは考え、UD総合研究ネットワークを立ち上げました。
ユニバーサルデザイン(UD)とは
バリアフリー(BF)とユニバーサルデザイン(UD)の違いが分かりづらいかもしれません。
バリアフリーは、個々の人にとっての障害(バリア)をなくすことでその人の直面する不便さや不可能を改善するあるいは解決することに対して、ユニバーサルデザインは、多様な人たちが幸せに暮らす暮らす社会を実現する一つの方法です。
多様な人たちとの違い性や要求に対して、応える考え方や方法を言います。
ユニバーサルデザインは、年齢・性別・人種・国籍などに関係なく、すべての人が等しく平等に安全・快適に使える、もしくは生活できる環境を目指すものです。
ユニバーサルデザインの実現にあたり、より多様な状況を想定し、より有効な方法(デザイン)を見出すために、より多くの人の参加・参画を経て、より理解を深め改善されたデザインを見出すことが重要となります。
それをスパイラルアップしてユニバーサルデザインでは、よりよきものを絶えず追及することが必要です。
代表理事 田中直人